がんばる
祖母が嫌いな言葉でした。「がんばる」とは「我を張る」ことからきていて、
他人なんかどうでもいい、他人様の迷惑も考えずに自分だけが我を張るなんてことは
女としてもっとも恥ずかしいことだ、「がんばる」なんてこと叔母は女がつかってはいけないと言われてきました。
ところがところが、このごろでは病人を見舞うときも、競技に出る選手を応援するときも
テレビのクイズ番組の中でも誰もかれもが「がんばってください」と言います。
ひどいのは、新婚旅行に出かける新郎新婦を見送りに来た人たちが「がんばってネ」と声をかけること。
まったくなにをがんばるのよ。もう少しやわらかくて、失礼ではない言い回しはないものかしら。
粋なことば、野暮なことば から引用
私も「がんばれ」という言葉は嫌いで
誰もかれも簡単に「がんばれ」を使う。簡単に使いすぎる。
簡単に使えるが故に軽くて無責任な言葉だと最近は思ってしまう。
努力は常に必要だが、執拗な重圧と期待はその人を圧し潰してしまうこともある。
4課 尾作














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