東京に住んでいる時からよく行っていて、今でも東京に行くたびによく行くお店の社長さんが私と同郷出身(福島県いわき市)という事をつい先日知って、なんかうれしくなりブログに掲載させていただきます。
いつも食べるメニュー
ごちそうさまでした。
経営理念と経営の目的が素晴らしいです。経営の目的は、働く仲間の幸せ(人の成長・100年企業)という点は当社とも考えが共通します。
良い店は、しっかりとお客様の声を拾う施策を行っていますね。このあたりは当社も参考にしたいです。
根岸社長の考えが素晴らしいので社内共有のため内容を以下に掲載させていただきます。
理念共有の仕組み
人を育てるための仕組み、あるいは経営理念を共有していくための仕組みを確立していったのは、2005年3月から「日本経営品質賞」への取り組みを始めたことが一つのきっかけとなったという。2011年に念願の日本経営品質賞を受けた頃には、その仕組みが社内にしっかりと根付いていた。
以前は、利益だけを目的とする価値観で会社経営をしていました。しかしそれでは従業員に働く喜びはなく、商品・サービスを良くしようとする気持ちは生まれず、やがて従業員の間に不正が広がります。ところが経営品質を学びはじめると、大切なのは「働く仲間の幸せ」であり、「お客さまの喜びと満足を得ること」だと思うようになりました。利益を上げることだけが目的化している〝事実前提〟の考え方ではなく、「ねぎしは何のために存在するのか」「何のために働くのか」といった〝価値前提〟の考え方に大きく変わったのです。
価値前提の経営をするうえで取り組んだのが、「経営理念」「経営の目的(ねぎしの思い)」「仕事の目的」(『戦略経営者』2016年11月号P50図表参照)を明確にしたうえで、それを従業員に浸透させていくことでした。
経営理念を共有するための仕組みはいくつかあります。各店舗の朝礼で経営理念をみんなで唱和したあと、経営理念をどう実践しているか等を一人ひとりが語る「今日の一言」の時間を設けていることもそうだし、年に一度、「私と経営理念」と題した小冊子を作成していることもそうです。この冊子は要するに、経営理念の実践をテーマに従業員が書いた作文をまとめたものです。
日本経営品質賞を受けたとき、授賞式の壇上に立った中国人の女性スタッフに対し、会場から「ねぎしと他の店との違いはなんですか」との質問がなされた。するとそのスタッフは、「ねぎしの前に働いていた飲食店はどこも、朝礼で昨日の売り上げやその日の売り上げ目標についての話をしていました。しかし、ねぎしでは全員で経営理念について語ります」と答えたという。
そして、「人財共育」を進めるうえで重要視しているのが、「PDCA」を回していく仕組みです。この場合のCは、チェックではなく「コミュニケーション」としています。働く仲間同士がコミュニケーションをとりながら成長していくことが大事だと考えています。店長がP(プラン)から関わっていくのがねぎし流ともいえ、さまざまなプロジェクト活動を店長が中心となって行っています。
例えば「クレンリネス(清潔)プロジェクト」の取り組みの一つに、年2回の「クレンリネスコンテスト」があります。自分たちの店をどれだけ清潔な状態に保っているかを競い合うコンテストで、店長同士が採点者となります。上位の10店舗については賞金がもらえ、下位3店舗についてはぞうきんが手渡されます。ぞうきんをもらうのは店長にとって大きな屈辱です。
しかしこれは、ピンチがチャンスになるきっかけ。ぞうきんをもらうのはもう嫌だと、そこから店長のPDCAが始まります。上位の店を社内ベンチマーキングして掃除のやり方などを教わり、それを自分の店舗内に落とし込む。もちろんスタッフ同士のチームワークも要求されます。頑張りしだいでは、下位だった店舗が掃除を「わが事」として認識するようになり、飛躍的に順位を上げることも珍しくありません。チーム力が向上すると、「クオリティー(味)」や「サービス(笑顔・元気)」など、クレンリネス以外の「ねぎしの5大商品」(他にホスピタリティー《親切》とアトモスフィアー《楽しさ》がある)についても高いレベルで提供できるようになっていきます。
「親切」が最大の経営戦略
ねぎし独特の企業文化を形成している考え方のひとつに、「思い8割・スキル2割」というものがある。つまり、どんなに優れたスキルがあっても、そこに思いがないとお客さまの喜びと満足を得ることはできないということだ。この「思い8割・スキル2割」を実現させるために根岸社長が特に意識したのは、「親切」という企業文化を醸成させていくことだった。
「親切(ホスピタリティー)」はまさに、最大の経営戦略です。東京には魅力的な飲食店が数多くあります。その中でねぎしを選んでもらうためには、お客さまへの対応力が一番の切り札になるのです。店舗の各テーブルに常設した「お客さまアンケート」を活用し、接客のよさを名指しでほめてもらった従業員に「親切賞」(ねぎしの1000円分の食事券付き)を授与するといったことを通じて、「親切」の企業文化を拡散・定着させています。
常設アンケートには、ねぎしの5大商品を5段階評価する項目もあります。その総合満足度の結果を見ると、ほぼ右肩上がりに伸びています(昨年下半期92.5%)。かつての失敗を反面教師にして磨き上げてきたねぎしという会社は、「100年企業(永続的に続く企業)への普遍的な価値」を一歩一歩着実に高めていると思います。
(取材協力・税理士法人新日本筒木/吉田茂司さん)
1970年~ 1980年 |
多業態の飲食店を茨城県、福島県、宮城県の3県にまたがる 広範囲に20店舗出店 |
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1981年 | 「牛たん・とろろ・麦めし ねぎし」の1号店を新宿に出店 |
1991年 | 事務所を仙台市から東京・新宿に移転 |
2001年 | 国内BSE発生。売り上げ半減。牛たん以外の商品を発売 |
2003年 | 米国でBSE発生。牛たん仕入れ価格高騰 |
2005年 | 日本経営品質賞への勉強と取り組みを始める |
2011年 | 日本経営品質賞を受賞 |
2013年 | 新セントラルキッチン移転 |
名称 | 株式会社ねぎしフードサービス |
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設立 | 1981年6月 |
所在地 | 東京都新宿区西新宿7-17-7 廣田ビル2F |
売上高 | 68億100万円 |
社員数 | 社員125名、アルバイト1,350名 |
URL | http://www.negishi.co.jp/ |
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