野村再生工場

本日の営業1課ブログ担当者は、今年37歳中年街道まっしぐら!!
男盛り急降下中の鈴木が担当致します。

名将　野村克也氏が2020年2月11日に永眠　「ノムさん」の愛称で多くの人から親しまれた野球人。

1990年シーズンから1998年シーズンまでの9シーズン監督を務め、在任9年間で4度のリーグ優勝、3度の日本一に輝き、まさに「ヤクルト黄金期」を築いていた時を鮮明に憶えています。

私が小学校で野球を始めたこの時期、ヤクルト・西武がとにかく強かった!!

飯田哲也さん・広沢克己さん・池山隆寛さん・古田敦也さん・稲葉篤紀さん・宮本慎也さん・真中満さん・吉井理人さん・石井一久さん・高津臣吾さん・川崎憲次郎さん

私がノムさんを尊敬するところに、育てた選手の多くがセカンドキャリアが輝いているところ。

名前をあげた名選手達は、引退後も指導者やタレントして注目され続けています。

ノムさんは入団した若手選手に「いいか、人生で野球でメシが食えるなんてほんの一時だけなんだぞ」と話し、セカンドキャリアを意識させながら指導されていました。

ノムさんは野球人としても超一流で人材育成でも超一流ですね!!

「野村再生工場」といわれ、戦力外通告を受けた選手を見事なまでに復活させています。

ノムさんは、人を育てるという観点で言えば、自信を育てることだと言っています。

どんな人でも、一つくらいは自信がついた経験があるはずだが、何らかの理由で自信を失っている人がいる。そんな時に、1つ、2つと白星が付くことで見違えるように変わる。
再生工場の本質が何かと言えば、それは「自信の回復」ですよとノムさんは言っている。

キャッチャー出身のノムさんは人間観察に長けていたのでしょう。
常にバッターの心理・動作を見て配球を考える。

まさに常に考える！が出来ていた人だと思います。

そんなノムさん訃報を聞いて、ダルビッシュ有投手があるひしの思い出をコメントしたのが印象に残った。

ダルビッシュ投手は、自身がデッドボールした後の対応を、ノムさんが褒めていることを人伝いに聞いたそうだ。
当時ノムさんは楽天の監督、他球団の監督が自分のとった些細な行動を見てくれていることに驚いたという。

また、ノムさんが晩年に選んだベストナインにダルビッシュ選手を投手部門で選出された。
それを見たダルビッシュ投手は、往年のプレーヤーは、過去の選手を英雄として選出することが多く、今の時代のプレーヤ―より昔の選手は凄かったと、
自分が対戦した選手を評価することで、自分も凄いと言わんばかりのベストナインの選出が多かったが、現役である自分(ダルビッシュ投手）を選んでくれた。

当時、肘の手術を受けた後、調子が上がらなかった。
「俺、終わったわと思った。自信もなかったですし、体の状態もよくなかったですし、やばいなって。本当に終わったと思った」と告白。
そんなときに、野村さんが発表したベストナインの投手部門に自身が選ばれていたのを見て、「自信が自分の中でまた出てきた」と言い、「自分を救ってくれた」と感謝。

実際、そこから調子がよくなったというダルビッシュ投手。
「頑張らなきゃって思いました。これだけすごい人に評価されて、その気持ちに応えたいと思った」
「本当に感謝しています。自分もこれから野村監督の期待や評価に対して応えられるように、いい選手になれるよう日々努力していきたいと思います」と振り返り、
「野村監督といつか野球をやってみたかった・・・」と故人を偲んだ。

まさに野村再生工場の真骨頂である「自信の回復」。

そんなノムさんですが・・・。

何かやり残したことはありますかとの問いに。

たくさんありますよ。僕は人材育成というのは、「見つける」「育てる」「生かす」ことだと思っています。
そういう意味では、もっと多くの才能を育てたいけど、育てるって難しいね。才能を見つけるのも難しいけど育てるのはね。

難しいからこそ、人と向き合うことは楽しい!!

私自身も管理職という立場を任されています。

相手に求める前に、自分はどうなのか。

今日は、内定者研修がありました。
真っ白なキャンバスに色を付けていく責任があります。

「人間的成長なくして、技術的進歩なし」

この言葉は、ノムさんの著書　そなえ 35歳までに学んでおくべきことに書いてあった言葉。

私は、この本を30歳の時に読んだ。

感謝です。

野村克也さんありがとうございました。

ご冥福をお祈りします。
合掌。

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