東京タワーを設計した人

名古屋テレビ塔、大阪通天閣、東京タワー。

各地で名物として親しまれるこれらの構造設計を一手に引き受けたのが

「日本の耐震建築の父」・【内藤多仲】氏である。

内藤田仲氏が日本帝国大学造船科へ入学した1908年は、ちょうど日本が

日露戦争に勝ち、世間が海軍に熱をあげていた頃でした。入学式を

終えいざ開講となった最初の講義でした。造船科の主任教授から、既に戦争は

終わった。いま造船科はどこも人員超過で発展の見込みは薄いぞ、と喚起

ムードを戒める話があった。幸い田仲氏は1名だけ定員に空きがあった建築科

へ躊躇うことなく席を移し、そこで生涯の恩師となる佐野利器先生と出会いを

果たします。佐野先生は、建築構造学の第一人者であり、「耐震構造の父」と

評される人物でした。その後アメリカ留学でマサチューセッツ工科大学で

構造設計の理論と耐震理論の基礎を学ばれる。

それよりも画期的な発見が、この旅行中のトランクが壊れたことと、大嵐を耐え

無事に帰った氷川丸の事が、凄い参考になります。

壊れたトランクには間仕切りを取ってたくさんの荷物を詰め込んでしまった

が、現地で新調したトランクは仕切りをいれたまま全体を外から紐で縛って

いて壊れなかった。

また氷川丸の船体の中心には水平のデッキ（甲板）が、船倉内には浸水を

防ぐため垂直の隔璧が備わっていおり、それが仕切りになって船体の変形

を抑えていた。そのことに閃きを得たのです。（もちろんその間寝ても

覚めても一日中耐震構造の理論をどう定めるか考え続けました）

ここから田仲氏は、物が壊れる原因はが「変形」にあると見抜き、

形が歪まない、地震に強い建物の研究を一気に進めていきました。

当時の建築業界では、アメリカ式の工期が短く済む簡易な工法が持て

囃されていました。かねて、そういう地震に耐性を持たない工法を疑問視

していた田仲氏は、壁をうまく配置し、それによって耐震性を強化する事

が重要だと考えました。そこで建物の四隅にしっかりと壁（耐震壁）を

配置して空間を確保、階段やトイレなどの要所を壁で補強して全体の

変形を抑える方法を取り入れたのです。その端緒が、日本興業銀行本店と

歌舞伎座の設計でした。

その真価は1923年の関東大震災が東京を直撃し、首都圏一帯は瓦礫の山

となった時に現れます。アメリカ式で建てられた目新しいビル群が軒並み

崩壊しているにもかかわらず、日本興業銀行と歌舞伎座は全く無傷だった

野です。これによって、日本の建築界で「耐震」が根本的に見直され、

田仲氏が大きな評価を受けることになりました。ラジオの普及により電波塔

の建設依頼がふえ、8年間で満州を含む26カ所30組以上の電波塔を建設。

中でも大阪千里放送局の100mを超える鉄塔は1934年の室戸台風

（風速60m）にもびくともせず、塔の耐風に手ごたえを得ました。

それから1954年名古屋テレビ塔、大阪通天閣と設計していきます。

そうした中で1957年、東京タワーの設計も依頼されます。

「エッフェル塔の320mを凌ぐ世界一高い電波塔ができないか」との

依頼が入ります。

地震や台風に耐えられる設計は3か月間で1万枚の設計図を描かれました。

とんでもない集中力です。

東京他W-の建築には、800度に熱したボルト（リベット）を鉄の箸で

上に投げ勝て全て手作業で28万カ所も仕上げた伝説の鳶「黒崎建設の」

活躍も有名ですが、この仕事Wやり上げた年が難と71歳！

最近集中力や注意が散漫になっている自分と比べると本当に恥ずかしい

限りであります。

日本の建築界にこのような素晴らしい先人がいて、今でも燦然と輝く

東京タワーが聳えている事は日本人の誇りとして改めて見物に行きたい

ものだと思いました。

以上本店営業部　佐藤でした。

住宅ローンに強い！センチュリー21うらら　ローン相談受付中

■勤続年数が１年未満で、フラットも落ちてしまった
■自営業は厳しいと聞いたことがある
■車のローンが残っている・年収が少ないと思う
■多重債務や、ローンがあって返済比率オーバーだった
■ローンが減額になってしまい、差額分が出せない
■家具家電や、引越し代が出せない
■育休中で奥様の合算ができない・・・などなど

年間1000件以上の住宅ローンの審査を行う経験値で、銀行員より詳しいプロの住宅ローン専門家がお助けします。
一緒にマイホームの夢をかなえましょう☆

家を買うためのお金のコトを相談できる店
住宅ローン・FPのプロフェッショナル「センチュリー21うらら」
http://c21-u.com/loan/sodan/