震災から１０年

震災から１０年が経ちました。

実家があるいわき市小名浜も津波と原発で大きな被害を受け、当時、兄家族が避難のために当時住んでいた取手の我が家に身を寄せていたことを今でも鮮明に覚えています。

この時に感じたのは、自然災害の前には人間は無力だということと、やむを得ない理由で生きたくても生きることができないという現実を突きつけられました。

そんな理由から、当時行っていたしょうもない商売をすべて止めて、「本当は自分が何がやりたいんだろう」「自分が何だったら社会のお役に立てるのだろう」という２点を考え不動産業という道を歩み現在に至ります。

生きたくても生きれない人がいる現実を受け止めるたびに、伊坂幸太郎さんの小説のフレーズが頭の中で反芻します。

「死に物狂いで生きるのは、権利じゃなくて、義務だ」

（伊坂幸太郎『終末のフール』　文庫：p338）

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