北大路魯山人

本日の営業1課ブログ担当者は、今年37歳中年街道まっしぐら!!
男盛り急降下中の鈴木が担当致します。

漫画美味しんぼの海原雄山のモデルとなっている北大路魯山人。

篆刻家・画家・陶芸家・書道家・漆芸家・料理家という様々な顔を持ち、天下一の美食家としてその名をとどろかせた。

溢れんばかりの才能を欲しいままにし、生涯で20～30万点といわれる作品を世に送り出してきた怪物。

重要無形文化財(人間国宝）の要請されること2回、いづれも断っている。

芸術家は位階勲等（いかいくんとう）とは無縁であるべきだと語り、「作家は作品が永遠にものを言うのだから、勲章なんてアクセサリーはいらない」というものだ。

実にカッコいい言葉である。

今回、私が魯山人を選んだのには理由がある。

茨城県笠間市に魯山人の旧居がある!!

「春風萬里荘」と名づけられ、晩年魯山人がアトリエとしていた民家を北鎌倉より移築した。

本物に触れることが出来る素晴らしい場所である。

国内だけではなく海外にも魯山人ファンは多く、なぜこれまでに魅了する作品を世に送り出せてこれたのか・・・。

それは、魯山人の言葉、『人はただ自然をいかに取り入れるか、天の成せるものを、人の世にいかにして活かすか、ただそれだけだ。』という言葉にあるのではないだろうか。

天の成せるもの、つまり人工物でないもの自然である。

その自然をいかに人の世に活かすことができるのか。

魯山人はその一点を追求し生涯を捧げた。

大胆さと繊細さを感じる作品はまさに大自然を感じさせる物であり、その作品を身近に置くことで心安らぐことができるものであった思う。

オーストラリアの森林火災・洪水、この暖冬!!

我々が大自然の中で生かされているにも係わらず、まるで人は支配者のようにこの地球を破滅へと追い込んでいく。

自分達だけよければいいという考えが招いた結果ではないだろうか。

自らが自らの首を絞める様に今後様々な災害がこの身に降りかかってくることは想像がつく。

魯山人が多くの作品を残したように、我々もこれから生を受けてくる者に対して多くの恵みをこの地球に残していくことを考えていかなければ、独裁者と同じ共犯の片棒を担ぐことに、ただ生きていくだけなのではないだろうか。

笠間日動美術館分館「春風萬里荘」
住所　茨城県笠間市下市毛芸術の村
電話　0296-72-0958
開園時間　9：30～17：00（入場は16：30まで)　※冬季（12月～2月）は10：00～16：00（入場は15：30まで）
休館日　月曜（祝休日の場合はその翌日)、年末年始
入館料　600円（65歳以上500円、大学生・高校生400円、中学生以下無料）

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